【つづきです】(前半の①はコチラ)
■アンプ
アンプは、「増幅する」という意味の“amplifier”から来ています。
音の電気信号を大きくする役割があります。
アンプという物は一般的に持っている人がいないので、一番分かりにくいものかもしれませんね。
マイクの回でお話ししましたが、声の振動は非常に小さなものです。
その振動を電気信号に変えるのですが、やはり小さな電気信号です。
それを大きな電気信号に変えてあげる必要性があります。
もちろん、「それだけかいっ!」となりそうですが、基本的なことはそれだけです。
しかし、それがないとスピーカーから大きく出力することが出来ません。
そのため、どのような構成であっても必要なんですね。
イベント現場ではよく見る「簡易式ワイヤレスマイク」
みなさんも見たことあると思いますが、もちろん、これにもアンプがあります。
というよりも、製品名が「ワイヤレスアンプ」なんですね。
「簡易PA」とか「ワイヤレスマイクセット」などと呼ばれることもありますが、ちょっと専門的に「ワイヤレスアンプ」と呼んでみてはいかがでしょうか。
■スピーカー
もう説明もいらないでしょう。音を出すスピーカーです。
これは、現場で見る1番小さな「BOSE 101」
テープカットや、50名程度のセミナーなどでは、非常にコンパクトでお馴染みですよね。
こちらは「BOSE 802」これもよく見ます。
そして、コンサートなどの大型イベントではこのようなスピーカーを見たことがあると思います。「ラインアレイスピーカー」と呼ばれています。
ライン=線
アレイ=配列・整列 という意味です。
ラインアレイスピーカー=線上に並べられたスピーカーですね。
ようは一直線に並んだものになりますが、「並べただけかよ!」という単純なものではありません。
101や802などは、音はスピーカーから出ると縦方向にも横方向にも広がります。
ステージの裃(かみしも)において、会場全体に声を届けますが、ラインアレイスピーカーは、音は縦方向には広がりません。
こういうことですね。
ラインアレイスピーカーは直線的に音が飛びます。
そのために1台では全体的に飛ばないため、複数台が角度を変えて全体に聞こえるように設置します。
普通のスピーカーは、「広く音が聞こえるけど、距離が少ない」
ラインアレイスピーカーは、「音は直線的だが、距離が飛ぶ」ということです。
そのため、広い会場や屋外では、ラインアレイスピーカーが複数台設置され、
「様々な角度で、遠くまで聞こえる」というベストな状態が作れます。
もちろん、そのためには、会場に合わせた最適な台数や角度を考える必要性があります。
■まとめ
音響さんは様々な機械で、その状況、会場に合わせて最適な機材を選別し、様々な音の調整を行って、来場者にとって良い音を届けます。
「いい音を届けたい」という想いが音響さんにはあるんですね。
もちろん「いい音」という、とてもフワッとしたものをどのように作り上げるかは、その人の技術・感性というものが大きく影響してくると思いますが、まずは「音・音楽が好き」という単純な第一歩なのだと思います。
やっぱり「好き」を仕事にするというのは、非常に苦しいことかもしれませんが、それでも、やっぱり「好き」を仕事にするのは、楽しいことだと感じますね。
ぜひみなさんも、好きを仕事にしてみませんか?
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