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執筆者の写真イベント業界.com

イベント業界アカデミー 第15回 <音響②>


【つづきです】(前半の①はコチラ


■アンプ


アンプは、「増幅する」という意味の“amplifier”から来ています。

音の電気信号を大きくする役割があります。

アンプという物は一般的に持っている人がいないので、一番分かりにくいものかもしれませんね。


マイクの回でお話ししましたが、声の振動は非常に小さなものです。

その振動を電気信号に変えるのですが、やはり小さな電気信号です。

それを大きな電気信号に変えてあげる必要性があります。


もちろん、「それだけかいっ!」となりそうですが、基本的なことはそれだけです。

しかし、それがないとスピーカーから大きく出力することが出来ません。

そのため、どのような構成であっても必要なんですね。


イベント現場ではよく見る「簡易式ワイヤレスマイク」



みなさんも見たことあると思いますが、もちろん、これにもアンプがあります。

というよりも、製品名が「ワイヤレスアンプ」なんですね。

「簡易PA」とか「ワイヤレスマイクセット」などと呼ばれることもありますが、ちょっと専門的に「ワイヤレスアンプ」と呼んでみてはいかがでしょうか。















■スピーカー

もう説明もいらないでしょう。音を出すスピーカーです。

これは、現場で見る1番小さな「BOSE 101」

テープカットや、50名程度のセミナーなどでは、非常にコンパクトでお馴染みですよね。







こちらは「BOSE 802」これもよく見ます。











そして、コンサートなどの大型イベントではこのようなスピーカーを見たことがあると思います。「ラインアレイスピーカー」と呼ばれています。


ライン=線

アレイ=配列・整列 という意味です。


ラインアレイスピーカー=線上に並べられたスピーカーですね。

ようは一直線に並んだものになりますが、「並べただけかよ!」という単純なものではありません。

101や802などは、音はスピーカーから出ると縦方向にも横方向にも広がります。

ステージの裃(かみしも)において、会場全体に声を届けますが、ラインアレイスピーカーは、音は縦方向には広がりません。

こういうことですね。



ラインアレイスピーカーは直線的に音が飛びます。

そのために1台では全体的に飛ばないため、複数台が角度を変えて全体に聞こえるように設置します。


普通のスピーカーは、「広く音が聞こえるけど、距離が少ない」

ラインアレイスピーカーは、「音は直線的だが、距離が飛ぶ」ということです。


そのため、広い会場や屋外では、ラインアレイスピーカーが複数台設置され、

「様々な角度で、遠くまで聞こえる」というベストな状態が作れます。

もちろん、そのためには、会場に合わせた最適な台数や角度を考える必要性があります。


■まとめ


音響さんは様々な機械で、その状況、会場に合わせて最適な機材を選別し、様々な音の調整を行って、来場者にとって良い音を届けます。


「いい音を届けたい」という想いが音響さんにはあるんですね。

もちろん「いい音」という、とてもフワッとしたものをどのように作り上げるかは、その人の技術・感性というものが大きく影響してくると思いますが、まずは「音・音楽が好き」という単純な第一歩なのだと思います。


やっぱり「好き」を仕事にするというのは、非常に苦しいことかもしれませんが、それでも、やっぱり「好き」を仕事にするのは、楽しいことだと感じますね。


ぜひみなさんも、好きを仕事にしてみませんか?


Youtube イベント業界アカデミー動画はコチラ




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