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執筆者の写真イベント業界.com

イベント業界アカデミー 第16回 <ロケハン>


みなさん、こんにちは!

今日のイベント業界アカデミーは、「ロケハン」についてです。

ロケハンという単語がどれほど世間に浸透しているのか全く分からないのですが、イベント業界では誰もが使い、全員が知っている単語です。


■ロケハン


ロケハンは和製英語です。

「location hunting(ロケーション ハンティング)」の略です。

「ロケーション=撮影地」を「hunting=探す」という、外国の方は決して理解出来ない和製英語です。しかも省略してますので、日本でしか通用しません。

英語では「location scouting」になります。


ただし、イベント業界では、「イベント実施が予定されている会場を下見すること」という意味合いで使っています。会場探しのことは「会場探し」「会場当たり」と呼んでいて、普通に考えると物凄い違和感です(笑)


海外の方とお話をすることがなければ、日本においては、

「ロケハン=会場の下見( 屋外でも屋内でも)」と思っていてください。



■チェックすることがありすぎます


実際にロケハンに行く時には、細かくいろいろな部分をチェックします。

会場が下見できる日程は限られていますので、見に行きたいと思っていても別のイベントが入っているために、全体を通して見ることが出来る日程が少ないからです。


ロケハンを行わないと、イベントは成功しません。というか、失敗します。

雰囲気だけを見に行っているわけではありません。様々なチェックが必要です。

新人のうちは何をチェックしていいのか分かりません。

後日、先輩や上司に「あの会場のエレベーターの大きさいくつだ?」と聞かれ、調べてないので怒られるという状況になります。

イベントは準備段階で、様々な確認をしていかなければ本番を迎えることが出来ません。

そのために、本番が行われる会場の情報を細かく知っておく必要があります


■経験で覚えるべきこと


ロケハンでチェックすることは、経験に基づいて確認しています。

私が専門学校の講師をしている時に、「そうか…チェックリストなんて見たことない」と感じたために、下記のロケハン調査票を作ることとなりました。


<イベント実施における確認事項( ロケハン調査票)>

※著作権により保護されています。(個人の利用は無料です)


私の経験の中で、チェックしておくべきことを羅列したらこのようなリストになりました。

ここまで細かく作っている人はあまりいないと思いますし、これをあえて公開している人はいないでしょう。各自のスキルに頼っている部分が多いと思います。


■必要に応じて


ロケハンに行く場合は、主催者(クライアント)・代理店・制作会社・施工・テクニカル・運営・進行・・・等、状況に応じて様々な人たちが同時にロケハンします。

そのため、調査票の全てを確認するほど時間的余裕はありません。

現場の状況に合わせて、どれが優先的に必要な情報なのか確認しましょう。

また、会場のホームページには必ず会場情報が載っています。

事前にロケハンする会場の情報を確認してからロケハンしましょう。


会場に行って「○○はどうなってますか?」→「ホームページに載ってますよ」というやりとりは非常に無駄です。


■まとめ


ロケハンで確認が出来るかどうかが、新人と中堅を分けるポイントにもなります。

確認するだけではなく、「なぜ確認が必要なのか」ということを理解した上で、ロケハン調査票を使いこなしていただきたいと思います。

ロケハンは時間がかかると共に、イベントを準備する上で「確認し忘れた!」を防ぐ役割もあります。

イベント業界の人達が、よりスムーズに仕事が出来るようになると嬉しいです。



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