コロナによる影響で、リアルイベントは一切停止している。
その中で、一気に盛り上がってきているのが「オンラインイベント」である。
今日は、このオンラインイベントを考察してみる。
■「オンラインイベント産業」の台頭
今までイベントといえばオフラインであった。
オフライン=リアルな体験、というものが、イベントの価値であり、
他のメディアと比較して非常に特化された部分であった。
しかし、そのリアルが今回のコロナにおいては仇となってしまった。
その中で、新しく台頭してきたのが「オンラインイベント」である。
<アイティメディア>
IT系が好きな人なら誰もが知っているアイティメディア。
このアイティメディアがオンラインイベントに力を入れている。
オンラインセミナーは以前から実施していたが、よりオンラインイベントに力を入れていく方針が打ち出されている。
<Jストリーム>
動画ソリューションを提供していたJストリームも、映像関連だけではなくイベントに対してもより深く攻め込んできている。
新しく「イベキャス」というサービスを展開、ワンストップオンライン配信パッケージを売り出した。
今までオフラインが主であった、セミナー・講演・トークショー・音楽ライブといったものを全てオンラインで出来るシステムになっている。
■システム会社・IT会社によるイベント事業
上記の2つの会社のように、IT会社が先導を取り、イベントを作り上げていく。もちろん、彼らが行っているのはコンセプト作りといったコアな部分ではなく、周辺パッケージであるが、イベキャスではイベント制作会社のTAMARIBAが参入。
よりコアな部分までもカバーできる体制が整っている。
他にも、シャノンによるマーケティング支援サービスや、ブイキューブは、「V-CUBEセミナー」など、どれもがITを主軸とした企業である。
イベント業界というものではなく、IT業界がイベントを先導している現在。
イベント業界としてITを利用してきた過去が、今はIT業界がイベント業界を追い抜こうとしている。
ITとイベントの垣根はもはやない。
今は、「ITがあるからこそイベントがある」という構図になっているといっても過言ではないだろう。
■コロナ終息後のイベント業界
ZOOMを使ったイベントも各所で開催される中、メリットも大きいが、やはりそこには空気感が漂っていない。
どのようなバーチャルであっても、どのような背景であっても、やはり「熱量」は画面フィルターにより下げられてしまっている。
あの、熱い空気、身体に感じる音などの「空気」はやはり現場に行ってこそ感じられるもの。
コロナ終息後にこそ、「空気」「雰囲気」という目に見えないものを生み出してきたイベント業界の精鋭たちが、逆境を超えてきたからこそ、オンラインに負けないものを作り上げていってほしい。そして、「やっぱりイベントだよ」という言葉を出させたい。
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