【やりたいことが見つからない】
学生に対してよく、「自分のやりたいことを見つけよう」という発言があると思う。
大人からすると、就職活動をする際に、やりたいこと・興味のあることを
前提として就職活動することが良いことだと考える。
私も以前は「興味のある業界を調べよう」なんて言っていたものだ。
その後学生から、「興味のあることが分かりません」という質問が来た。
私は大学のころは興味のあることなんてさほどなかった。
バイクが好きで、学園祭実行委員会が楽しかった。
それが「興味のあること」なのかと聞かれれば、「???」であった。
就職する際に必ず面接などでは聞かれる「志望動機」
志望動機の前提となっているのは興味・関心などである。
しかし、本当に面接を受ける学生全てが自分の興味・関心を認識しているのだろうか。
「やりたいことを探してみよう」という大人の発言はなかなかハードルが高い。
そりゃ、意識高い系学生は違うだろう。自分の興味・関心を明確化しているものだ。
「やりたいことを探してみよう」という発言は、言い換えれば、
「君の興味・関心については大人から指示するものではない。自らが見つけなければいけないものである」ということだと感じる。
では、興味・関心が分からない学生はどのようにしたらいいのだろうか。
【好きなこと=興味・関心があること=仕事にしたいこと】
っていう簡単な式が成り立てば一番楽だろう。
アニメが好きです。
映画が好きです。
イベントが好きです。
アイドルが好きです。
色々な好きは存在する。
でも、「好き」を「興味・関心」とイコールにすることはちょっと違和感がある。
それでも、まず始めはそれでいいのではないだろうか。
鉄鋼が好きです!だから鉄鋼業界に行きたいです!というような発想は日常生活からはなかなか出にくいものだ。
検索ボックスに「(好きなこと) 仕事 」で検索してみよう。
それが、「やりたいことを探す」という実行動になる。
今は本当にネット検索が豊富で、仕事を探すのも楽になった。
まずは、この検索という行動から始めてみよう。
【興味のないことを意識して日常を過ごす】
自分の興味のあることは、ふと目に着く。
電車の中吊りだったり、ネットの広告だったり、雑誌のキーワードだったり。。。
なぜか目に入ってくるものだ。
専門用語ではそれを「カラーバス効果」という。
自分が興味関心あることは脳が覚えていて、無意識にそれを探そうとする効果だ。
学生に対して良く言っていたのは「興味のないことを探す意識を持つように」と。
興味のあることは本当に色々と情報が入ってくる。
でも、興味関心の範囲を広げるためには、実はちょっとした努力が必要になる。
「興味のないことを意識して日常を過ごす」ことだ。
※参照:イベント講義資料 抜粋(近藤オリジナル)
・電車の中吊りは全部読む
・読まない雑誌をあえて読む
・友達の趣味を詳しく聞く
興味の範囲を広げつつ、興味のないことの知識を深くする。
そのちょっとした意識をもって生活をすると、意外と興味がわいてくる。
興味ないことはオススメされないと興味を持たない。
好きなことはやらないと好きにならない。
「友達が面白いって言ってたから」
「雑誌にオススメって書いてあったから」
興味の第1歩なんてそんなものでいい。
就活のために興味を探す必要なんてない。日常の中で興味あることを拾っていけばいい。
自分の興味に順位をつけた時に5番以内の業界で働かなければいけないなんてことはない。
学生は今のうちに20個興味あることを一覧にしてみよう。
先生方に「どんなことに興味がある?」と聞かれたらそれを答えればいい。
<仕事にする興味を持つフロー>
・興味のないことを探してみよう
・興味を無理やり持ってみる
・ちょっとだけやってみる(行ってみる・体験してみる)
・意外と面白い?と思えばもうそれは興味があると同義語
・数回やってみる(行ってみる・経験してみる)
・好きになれたらそれが君の興味関心のあること
実は友達のオススメが一番いいのかもしれない。
「マジ、これって面白いって!!」
「ホントこれ楽しいよ!」って友達から聞いたことありませんか?
実はそれが興味を広げるきっかけキーワードです。
今までは「え~・・・いいや」と言っていたものを
「へぇ~・・・そうなの?」に変えるだけです。
ぜひ色々と興味のないことを体験してみてください。
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